アンティーク 腕時計





"Wrist Watch Daily" - advintage blog

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About "Dennison Case"
2014.07.28 Monday | category: Style & Design

 

デニソンケースという腕時計のケースをご存知でしょうか。

デニソン・ウォッチケース・カンパニーというイギリスの会社が製造していた時計ケースを総じてこのように呼びますが、スミスをはじめとするイギリスの時計メーカーだけではなく、ロレックスやオメガといった世界的な高級ブランドもこのデニソンケースを採用していました。

この英国製の高品質ケースはイギリス市場にのみ供給され、海外に輸出されることがなかったため、クオリティの高さだけではなく希少性の面でも価値の高いケースとして人気のある特異な存在。

デニソン・ウォッチケース社の歴史は古く、1862年にアーロン・ラフキン・デニソンというアメリカ人によってバーミンガムに設立されました。このデニソンという人物は、時計の歴史の中でもかなり重要な役割を果たしており、とりわけその業績は1850年のウォルサム社の設立が有名です。その後デニソンはイギリスに渡り、今度はバーミンガムで懐中時計のケースを製造しウォルサムのロンドン支社へ供給する計画を1862年にスタートします。ちなみに英国でウォルサムの時計が比較的多く流通していたのも、そうした背景があったようです。

デニソンケースは、腕時計のジャンルでは基本的にラウンドシェイプとクッションシェイプしかありません。ただしその素材や構造はいくつかのバリエーションがあり、《デニスチール》と名付けられたステンレススチールを中心に、金無垢や銀無垢といった高級素材が使用されたものは特に高い人気を誇っています。イギリス市場でしか流通していなかったため、金無垢は9金、銀無垢は銀含有率925パーミルのスターリングシルバーである点が特徴です。

いくつかのバリエーションを見てみましょう。

スミスの初期型ムーブメントの傑作を搭載した1940年代のデニソンケース。スターリングシルバーが素材に用いられた銀無垢製のクッションスタイルです。”A.L.D”とは、”AARON LUFKIN DENNISON”というデニソン自身のイニシャルで、いわゆるメーカーズマークというホールマークの一種でもあります。

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こちらはオメガの1940年代の個体で、ベゼルと裏蓋が蝶番で連結された古典的なスタイルの金無垢ケース。英国市場では9金という実用性重視の純度が好まれていたようです。

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同じくオメガの1950年代製のラウンドシェイプのデニソンケース。「デニスチール」の表記が見られます。

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こちらも金無垢ですが、デニソン社のブランドロゴがないバージョン。"A.L.D.”とあるため、デニソン社のものと分かります。スミス製のムーブメントを積んだJ.W.ベンソンによる腕時計。

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あのロレックスもデニソンケースを使用していました。ラウンドシェイプの金無垢ケース。

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こちらは「アクアタイト・ケース」と呼ばれるデニソン社のスクリューバック式防水ケース。”DQ”=“DENNISON QUALITY”の刻印が特徴で、ジョン・ハント率いる英国のエベレスト遠征隊による1953年5月29日の世界最高峰初登頂の際、かのヒラリー・スコット卿がエベレストの頂上で着用していた腕時計は、まさにアクアタイト・ケースのスミス社の高級モデル「デラックス」でした。

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イギリス製の腕時計はその独特のデザインや雰囲気が魅力的ですが、ケースも”MADE IN ENGLAND"にこだわっていました。デニソンケース以外にも英国製のウォッチケースメーカーはいくつかあり、イギリス市場で流通していた腕時計に散見されます。「時計と言えばスイス製」と多くの人が言う中で、ケースを含めて頑固に英国製を貫くその姿勢は、かつて19世紀に比類ない技術力を誇った英国の時計製造技術の矜持を感じます。

今回はちょっと蘊蓄メインのボリューミーな内容となりましたが、これも楽しむべき時計の魅力のひとつだと思います。お許し下さい…

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Cushion Shaped Watch.
2014.07.12 Saturday | category: Information

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今回は、腕時計のケースデザインの中では最も古典的とされるクッションシェイプについて。個人的に一番好きなケースです。

アール・デコのデザイン潮流は、文字盤だけでなくケースの形状にも大きな影響を及ぼしました。懐中時計から腕時計へとスタイルが移行して行った時期とちょうど重なって、従来懐中時計が懐から取り出すのに最も適した円形の形状から、腕時計は自由なケースデザインが可能となりました。その中で生まれたのが、レクタングルシェイプに代表される多角形ケースや、オーバルケース、そしてクッションケースなどでした。

クッション(座布団)型のケースは主に1930年代から1940年代の時期に多く存在し、当時最も格式の高いスタイルとされていたようです。とりわけ英国市場で人気を博しており、ケースの素材も金無垢や銀無垢といった高級素材が使用されたり、贈答品として刻印が入ったものも多く見られます。

基本的に30mm前後と小振りなサイズで、シャツの袖を邪魔しない控えめなデザインが特徴。昨今ではあらゆる腕時計がデカい・厚い一方、これらの腕時計はとても品が良く、ドレスにもカジュアルにもきちんと合わせてくれます。クラシックな印象の強いジャンルですが、最近ではその優美さが再評価されつつある旬の腕時計。アンティークならではの味わいも加わり、スタイリングにもお洒落感を演出できそうです。

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"J.W.BENSON" 9KYG CASE 1930'S
2014.06.29 Sunday | category: Items

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J.W.ベンソン


J.W.ベンソンのクラシックな腕時計が入荷しています。

こちらは9金無垢クッションケース×ポーセリンダイヤルという魅惑的なディテールを持った逸品。非常に流通量が少ないことでも知られるモデルで、1930年代の高級腕時計らしいラグジュアリーな素材が用いられています。また、この時代にはまだ珍しかったスクリューバック式の裏蓋が使用されている点や、耐震装置付きのムーブメントが搭載されている点も見逃せません。比較的古い年代の腕時計であると同時に、日常使いでも高い実用性を持っているという優秀な個体です。

smiths


29mm径のやや小振りなクッションケースは、シャツの袖を邪魔しない上品なサイズ。まだまだ幅を占める現行品の「デカ厚」腕時計とは一線を画すスマートな着用感は、旬のミニマルなスタイリングにぴったりハマります。スタンダードなアイテム中心にセレクトしたコーディネートですが、その高級感が一人歩きするようなこともなく、あくまで控えめに主張される存在感が絶妙。

ベルトはほぼ同時代に作られたヴィンテージのデッドストックを取り付けています。19mmの「奇数で太めで固定式」という難しい三拍子が揃ったようなラグに対応するヴィンテージベルトとしては大変希少な一本。やはりその相性も抜群ですね。

アンティーク J.W.ベンソン


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ちなみに最近の現行品も、何でもかんでもデカくて分厚い腕時計というトレンドからようやく脱却して、原点回帰というか、かつての名品を復刻する傾向があるようです。その多くがクラシックなディテールを再現したデザインで、それに並行するようにアンティークウォッチの価値の高まりも大きくなってきています。

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"SMITHS" ROYAL ARMY 1967
2014.06.28 Saturday | category: Items

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スミス


スミスの英国陸軍ミリタリーウォッチが入荷しています。

マットに仕上げられたステンレススチールケースはノンポリッシュで、エッジがしっかり残ったグッドコンディション。独特のソリッドな風合いがいかにもミリタリーウォッチといった無骨な雰囲気を醸し出しています。英国軍官給品を示すブロードアローが燦然と入るブラックダイヤルも時代を感じさせない美しい表情を見せており、全体的にも非常に状態の良い個体です。

smiths


英国軍のパイロットウォッチとしては、インターナショナル・ウォッチ・カンパニー(IWC)のマークIXから連なる、いわゆる「マークシリーズ」が有名です。インターナショナル社によってマークX、マーク11と改良型が生み出されながら、そのデザインを踏襲する形でジャガー・ルクルトやハミルトンといった一流メーカーによるミリタリーウォッチが英国軍に納入されました。英国製にこだわったスミス社がこの列に加わったのも、当然と言えば当然。ムーブメントはもちろん自社製ムーブメントを搭載し、時刻合わせの際に秒針を止めるハック機能付きという特徴を持っています。

無骨なミリタリーフェイスはもちろんのこと、やや黒光りするマットなステンレススチールケースは比較的大振りな35mm。クラシックで可愛らしいスミスの腕時計とは一線を画す、男らしさが際立った一本。ベルトを装着するバーがラグに固定されたソリッドなスタイルも、タフな使用環境を考慮した仕様となっています。

アンティーク スミス


今回のコーディネートは、ブラックのシャツを中心にしたモード寄りなスタイル。ミリタリーとモードは非常に相性の良いペアですが、腕時計にも同じことが言えそうです。カーゴパンツの男らしさともリンクして、圧倒的な存在感がありますね。ベルトはやはりNATOタイプのナイロンベルトが一番似合います。

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"JAEGER-RECOULTRE" ROUND 1940'S
2014.06.27 Friday | category: Items

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ジャガー・ルクルト

ジャガー・ルクルトの手巻き腕時計が入荷しています。

スタイリッシュな文字盤に無骨なステンレススチールケースがミリタリーテイストの漂う一本です。
個人的にはロザンジュ針のクラシックな雰囲気が魅力的。秒針のデザインもセクシーです。

ジャガー・ルクルト

スタンダードな三針時計のため、基本的にどんなスタイルにも応じる懐の深さがあります。ハンサムで控えめなフェイスを活かしてドレッシーなスタイルに合わせても良し、ミリタリーテイストTシャツに合わせてタフな男らしさを演出することもできます。

今回選んだのは、あえてどちらとも言えないボタンダウンシャツ+ミリタリーパンツのカジュアルスタイル。アイテムは比較的スタンダードなものをセレクトし、夏らしい開放的なコーディネートに清潔感をプラスしています。

アンティーク ルクルト


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シンプルなデザインですが、やはりそこはジャガー・ルクルト。存在感やカッコ良さは有無を言わせません。ブランドの力とデザイン性の高さが、独特の存在感を生んでいるのでしょうか。

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