アンティーク 腕時計





"Wrist Watch Daily" - advintage blog

|NewEntry

|Archives

|Category

|Search



OYSTER WATCH CO. "JUNIOR SPORT" 1940'S
2015.02.26 Thursday | category: Items

☞商品ページ

今回ご紹介するのは、ロレックスの代名詞、オイスターケースの開発元として知られる、《オイスター・ウォッチ・カンパニー》の腕時計。


見ての通り、ロレックス特有の優雅な流線型を描くケースサイドのシルエットとは異なる、分厚く頑強なステンレススチールケースの風合いが印象的。やや小振りな30mmのケース径で、品良くまとまるサイズ感です。


暦の上ではすでに春なんだそうですが、まだまだ寒い日が多く、上着なしで出かけるには勇気がいります。今回はインディゴブルーのオーバーオールにグレーのニットとスニーカーで、重くなり過ぎない程度に着込みました。もうすこし暖かくなれば、このまま遠出もできそうです。ブリティッシュ・ワークというジャンルがあるのかどうかはわかりませんが、どれもイギリスのビンテージウェアで揃えています。あえてのノームコアソックスもポイント(笑)


ベルトは当店オリジナル。1940年代〜50年代を中心に当時の腕時計ベルトとして定番的に作られていた、ヴィンテージのピッグスキンベルトを再現しました。独特のステッチラインやストレートシルエットなど素朴で温かみのあるデザインやピッグスキンの質感は、一般的なカーフスキンベルトとは異なる一風変わった新鮮な雰囲気。

腕時計とベルトの時代性を合わせてみると、ややカジュアル寄りなコーディネートに。オーバーオールにスニーカーという、三ツ星レストランでは門前払いされそうなストリート・スタイルですが、カジュアルな雰囲気は損なわず、どことなく品格を高めてくれます。それでもこのスタイルだと三ツ星レストランには入れなさそうですが...


こちらのオイスター社の腕時計は、ロレックス傘下となった後の1930年代〜40年代前半に作られたものと思われます。実はロレックスはもともと英国のウォッチメーカーで、ムーブメントやパーツの製造はスイスの工場で行っていましたが、会社自体はイギリスのロンドンにありました。そのため初期の製品は英国市場に好まれた独特の控えめな表情をしています。どこかスミスやその他の英国時計とも相通じる部分がありそうです。


☞商品ページ

| advintage | 23:08 | - | - |


Anonymus Blue Clock 1940'S
2015.02.17 Tuesday | category: Style & Design

アンティーク 腕時計


| advintage | 03:49 | - | - |


The Background of Second Indication
2015.02.12 Thursday | category: Style & Design


アンティークウォッチのアイコンとしてフィーチャーされる「スモールセコンド」。
クラシックでどことなく可愛らしさがありながら、ミリタリーテイストにも通じる武骨さも味わえるということで、昨今の腕時計業界の原点回帰的なデザインにも多く見られます。

ただし現行の腕時計のほとんどは、一部の高級時計やアンティーク風のリプロダクトを除くと、中央に時分針と秒針がセットされるセンターセコンド(中三針)。

その最たる理由は、やはり視認性です。スモールセコンドは小さなサブダイヤルで秒を視認するため、細かく秒数を追うような使い方には適していません。懐中時計はサイズが大きかったのでまだ良い方ですが、1920年代頃から腕時計が市場に登場し、徐々に時計部分が小型化されていきます。

当然スモールセコンドもそれに比例して小さくなってしまい、ついには1秒ずつのインデックスは省略され、より簡略化されたシンプルなデザインのスモールセコンドが主流となっていきます。


もともとセンターセコンドの腕時計は、当時腕時計が活躍した戦争や医療の現場における実用性の面から要請された仕様です。

センターセコンドのムーブメントは、見た目の印象から単純なムーブメントというイメージがありますが、実際は技術革新の末に完成した、スモールセコンドより高次のムーブメントだったということはあまり知られていません。時針と分針の歯車がある中央位置に、さらに60秒に1回転する秒針の歯車を置く技術は、当時まだなかったのです。

試行錯誤の結果まず生まれたのが、スモールセコンドのムーブメントをベースに歯車を追加して、センターセコンドを実現したムーブメント、つまり「出車式」と呼ばれる過渡期的なムーブメントです。下はオメガの1940年代の出車式センターセコンドモデル。

ブリッジの上に、追加された歯車(出車)が露出しているのが分かります。この歯車が、中央の秒カナと呼ばれるセンター秒針を動かす歯車へ動力を橋渡ししています。





他のバリエーションはこちら。ジャガー・ルクルトモバードの出車式センターセコンド・ムーブメント。





その後、「本中三針(本式中三針)」という、出車を用いないシンプルなセンターセコンド・ムーブメントが開発され、1960年代以降の主流となります。ご覧になると分かるように、すっきりとして合理的な印象。出車式のようなムリヤリ感(?)はありませんが、逆にその味わい深さは失われているようにも感じます。



かつてスイスには、多くのエボーシュ(ムーブメント)製造会社が存在していました。現代では《エタ(ETA)》社が全世界のほとんどの腕時計に、ほぼ独占的にムーブメントを供給していて、高級時計ブランドもその例に漏れません。その多くは本中三針のセンターセコンドムーブメントCAL.2824もしくは2892が汎用的に用いられており、パネライなどのスモールセコンドが中心となるブランドは、CAL.6490というスモールセコンドモデルがベースとなっています。

現代機においても、懐古的なアンティーク風のスモールセコンドモデルも見られますが、そのほとんどはこれらの汎用ムーブメントをベースに、わざわざ二階建ての輪列を構築することでスモールセコンドを実装しています。いわばアンティークの時代の逆転現象が起こっているのです。そう考えると、アンティークウォッチのムーブメントがいかに素晴らしいプロダクトかということが実感できるかと思います。

同時に出車式ムーブメントも、実は時計開発の過渡期にだけ存在した特殊なムーブメントであり、試行錯誤や開発過程がうかがえる貴重なプロダクトだと言えます。


現代はムーブメントの製造コストの大半は人件費。製作行程が増えるとコストが大きく跳ね上がってしまいます。アンティークウォッチが作られていた20世紀の前半期は、現代ほど人件費を気にせず開発が行われていました。そのため当時の腕時計は、現代のコスト感覚では考えられない程のハイエンドなムーブメントを搭載しているものが多いにもかかわらず、比較的安価に購入が可能なのです。

アンティークウォッチ特有のディテールは、懐かしさと同時に新鮮さを覚えるのが一番の魅力ですが、その心臓部であるムーブメントの魅力が分かってくると、その味わいは何倍にもなります。

| advintage | 04:52 | - | - |


Anonymus 9KYG Cushion Cased Watch 1940'S
2015.02.04 Wednesday | category: Style & Design

アンティーク 腕時計

Watch...Anonymus 9KYG 1940'S

| advintage | 15:54 | - | - |


Everyone’s so Unique that It’s not Unique Anymore.
2015.01.24 Saturday | category: Style & Design

昨今、《ノームコア(Normcore)》という単語がファッション業界の新たなトレンドとして取り上げられています。

ノームコアとは"Normal(普通)"と"Hardcore(ハードコア)"を融合させた造語で、「究極の普通」として、パーカやデニムといったあえてダサい格好をするスタイルとしてファッション界で言われています。ただ本来はファッションではなく、思想を表す概念として登場したそうです。自分の服が他人に嫌な印象を与えないこと、トレンドよりも好感度を重んじる、適応性の高い服を選ぶといったといった傾向がありますが、少し曖昧な概念です。

ファッションの分野では、2014AWはベーシック&スタンダードがキーワードでした。普通のものをお洒落に着こなす、というのがその中心にありましたが、同時にファッショニスタと呼ばれる人たちの誰もが個性的で、それが逆に没個性的に見える、という装飾過多に対するアンチテーゼであったようにも感じます。



ノームコアの文脈で挙げられることの多い2人。スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグは、同じ服を何着も持っていていつもそれを着ていることで知られています。

ちなみに現在進行形のノームコアの体現者と言われるのが、《Tumblr》創始者のデイヴィッド・カープ。ジョブズやザッカーバーグのように、普通に着てしまうとややもするとダサくなってしまうアイテムを、彼は品良くお洒落に着ています。チェックシャツにパーカとデニムが彼の定番ですが、素材感とシルエットがポイント。


ノームコアに対する考え方は多岐にわたり、人それぞれいろんな意見があるようですが、個人的には「いつも同じものばかり着ている」という感覚です。「でも、その服が着る人の雰囲気にベストマッチしていてかっこいい」というのがファッションにおけるノームコアだと一応考えています。ただ、その方向性は自分の独自性やトレンドのアピールではなく、あくまで控えめ。

「トレンドを降りて、自分のライフスタイルにマッチした服を着る」というと分かりやすいでしょうか。自分を客観視して、自分に合うものを選ぶという、服に限らず買い物全般に言えるセレクトの基準を示しているようにも思えます。逆説的ですが、こっちのほうがよりお洒落で個性的に映ります。

パーカやデニム、ジャケットといったごく普通のアイテムに、いかにも高そうな腕時計は似合わない。でも、チープな腕時計や現行デザインの腕時計ではただのダサいカッコで終わってしまう。ノームコア・スタイルの危うい境界線を上手にバランスをとってくれるアイテムは、やっぱりアンティークの腕時計。というのはちょっと強引か…(笑)

ただ、アンティークの独特のデザインやルックスには、古いと同時に新鮮な美しさがあって、決して主張しすぎることがありません。この絶妙な個性は、実はファッションとしてのノームコアを体現しているのではないかとも思ってしまいます。「ノームコアは、大部分においてはある種のノスタルジアだ」という専門家もいます。きっとそこに理由があるのではないでしょうか。


Watch...CHRONO STOP / S.H.D.
☞商品ページ

| advintage | 16:00 | - | - |

Return to Top

 PAGE  [1]   OF  [15]  >>