アンティーク 腕時計





"Wrist Watch Daily" - advintage blog

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Everyone’s so Unique that It’s not Unique Anymore.
2015.01.24 Saturday | category: Style & Design

昨今、《ノームコア(Normcore)》という単語がファッション業界の新たなトレンドとして取り上げられています。

ノームコアとは"Normal(普通)"と"Hardcore(ハードコア)"を融合させた造語で、「究極の普通」として、パーカやデニムといったあえてダサい格好をするスタイルとしてファッション界で言われています。ただ本来はファッションではなく、思想を表す概念として登場したそうです。自分の服が他人に嫌な印象を与えないこと、トレンドよりも好感度を重んじる、適応性の高い服を選ぶといったといった傾向がありますが、少し曖昧な概念です。

ファッションの分野では、2014AWはベーシック&スタンダードがキーワードでした。普通のものをお洒落に着こなす、というのがその中心にありましたが、同時にファッショニスタと呼ばれる人たちの誰もが個性的で、それが逆に没個性的に見える、という装飾過多に対するアンチテーゼであったようにも感じます。



ノームコアの文脈で挙げられることの多い2人。スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグは、同じ服を何着も持っていていつもそれを着ていることで知られています。

ちなみに現在進行形のノームコアの体現者と言われるのが、《Tumblr》創始者のデイヴィッド・カープ。ジョブズやザッカーバーグのように、普通に着てしまうとややもするとダサくなってしまうアイテムを、彼は品良くお洒落に着ています。チェックシャツにパーカとデニムが彼の定番ですが、素材感とシルエットがポイント。


ノームコアに対する考え方は多岐にわたり、人それぞれいろんな意見があるようですが、個人的には「いつも同じものばかり着ている」という感覚です。「でも、その服が着る人の雰囲気にベストマッチしていてかっこいい」というのがファッションにおけるノームコアだと一応考えています。ただ、その方向性は自分の独自性やトレンドのアピールではなく、あくまで控えめ。

「トレンドを降りて、自分のライフスタイルにマッチした服を着る」というと分かりやすいでしょうか。自分を客観視して、自分に合うものを選ぶという、服に限らず買い物全般に言えるセレクトの基準を示しているようにも思えます。逆説的ですが、こっちのほうがよりお洒落で個性的に映ります。

パーカやデニム、ジャケットといったごく普通のアイテムに、いかにも高そうな腕時計は似合わない。でも、チープな腕時計や現行デザインの腕時計ではただのダサいカッコで終わってしまう。ノームコア・スタイルの危うい境界線を上手にバランスをとってくれるアイテムは、やっぱりアンティークの腕時計。というのはちょっと強引か…(笑)

ただ、アンティークの独特のデザインやルックスには、古いと同時に新鮮な美しさがあって、決して主張しすぎることがありません。この絶妙な個性は、実はファッションとしてのノームコアを体現しているのではないかとも思ってしまいます。「ノームコアは、大部分においてはある種のノスタルジアだ」という専門家もいます。きっとそこに理由があるのではないでしょうか。


Watch...CHRONO STOP / S.H.D.
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For New Year 2015
2015.01.06 Tuesday | category: Information

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
昨年は少しずつですが商品のご紹介が進み、皆様からのお問い合わせも多く頂きました。
この場をお借りして、心より皆様に感謝申し上げます。

まだまだご紹介を待っている腕時計が多く控えております。一点一点心を込めてオーバーホールをしていますので、気長にお付き合い頂ければと思います。ブログ等でご紹介したもので商品リストに上がっていない腕時計も、ご希望を下されば優先的にオーバーホール致しますので、お気軽にご連絡下さい。


どうしても「モノ」としての魅力に偏りがちな、腕時計というジャンル。とりわけそれがアンティークともなれば、その希少価値やウンチクが幅を利かせてしまうことは必定です。でも、アンティーク時計の楽しみ方はそれだけではないはず。

有名ブランドの腕時計はもちろん素晴らしいものですが、無名のブランドでも優れた美的センスと普遍的な魅力を備えたものがたくさんあります。さらに、それらの魅力が一番輝くスタイリングやファッションを考えるのも大きな楽しみのひとつ。

今年は特にこちらのブログ上で、アンティーク時計の新しい魅力を発見するような、テーマを持ったご提案ができればと思っています。
本年もご愛顧の程、何卒宜しくお願い致します。



| advintage | 11:58 | - | - |


Geometrical Design in European Archtecture
2014.12.30 Tuesday | category: Style & Design

仕入れでヨーロッパ各国を回っていて思うこと。
それは、日本の都市と違って古いものが大事に保存され、日常に溶け込んでいるということ。とりわけ建築はその最たる部分です。

100年前に建てられたなんてのはザラ。日本とは異なる自然環境や文化も大きな要素ですが、老若男女問わず古いものを大切に扱う精神が確固たるものとして人々に備わっているという印象です。アンティーク腕時計を探しまわって歩いていても、どこかその魅力と重なる部分を感じて、ふと立ち止まってしまいます。

ロンドンのアパート。モザイク状の壁面の風合いもさることながら、各階に振られた番号?がユニーク。


これもロンドンのアパート。とにかく大迫力。壁面のデザインが気になります。


煉瓦壁の模様が何とも言えない雰囲気に。白地で書かれているのはギリシャ神話の様々な女神の名前。


ドイツの遊歩道。息をのむほどの直線と鋭角によるシンメトリカルな魅力。


ドイツ・ハノーファーの市庁舎。20世紀の建築ですが、19世紀の雰囲気を持つ折衷様式。周囲の自然との調和もデザインの要素であることを教えてくれます。


個人的にはこれらの建築物に共通する幾何学的なデザインに惹かれます。歴史的な建築物でもそうでなくても、今でも日常で当たり前のように使われているのがなにより素晴らしいところ。

アンティーク時計のクラシックな雰囲気やユニークなデザインは同時代の建築とも相通じる部分で、当然ながら今でも使えます。何十年も前の作品が今でも色褪せないのは、優れて普遍的な美的感覚と実用性が相まった結果かのかもしれません。


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Looking for Watches Covered under the Sleeves.
2014.12.20 Saturday | category: Style & Design

冬本番。
外出にはコートが主役となる季節になりました。

冬場はコートの袖に隠れてしまいがちな腕時計も、こだわりを光らせたいところ。

1940年代の《ミモ》の腕時計。サーモンピンク×グレーの可愛らしいツートンダイヤルに、ダークチェリーカラーのレザーベルトがベストマッチング。ミモは名門《ジラール・ペルゴ》の姉妹ブランドで、その名前は”Manufacture Internationale de Montres d’Or(ゴールドウォッチの国際的メーカー)”の頭文字から由来しています。ジラール・ペルゴが主にアメリカを主要な市場としていたのに対して、ミモはヨーロッパ市場向けという位置付け。なんとなくですが、そんな感じがします。

可愛らしさと同時にちょっと武骨なルックスがミリタリースタイルとも好相性。

こちらは当時は紳士用の代表格でもあったレクタングルモデルを、女性向けにサイズダウンされた1940年代の腕時計。ブランド名は《Mars(マルス)》。全くの無名ブランドですが、アールデコの幾何学性が全面に溢れる文字盤デザインと、ミントコンディションに品格をおぼえます。


ケースデザインが変わると、当然印象もがらっとかわります。アールデコ期はケースのバリエーションが最も多かった時代でもあり、レディースウォッチも同様。
Left...《MOVADO(モバード)》1940'S
Right...《TAVANNE(タバン)》 1930'S


今回は珍しくウィメンズのご紹介でした。アンティークで女性用の腕時計というと、きらびやかでデコラティブなジュエリーウォッチを思い浮かべがち。逆にこうしたメンズライクな腕時計を身に着けると、どこか一本芯の通った印象が加わるのが不思議です。

今回ご紹介したレディースウォッチ4本も販売予定となります。

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On the Street in London, 1876
2014.12.06 Saturday | category: Style & Design

19世紀後半のロンドン。
腕時計ではなく懐中時計の時代。

クラシックな出で立ちですが、現代でも十分お洒落なコーディネート。
ジャケットやコート、ベストにホワイトシャツを合わせるスタイルは、労働者階級にも一般的だったようです。

やや着くずれた生地のくたびれた表情や、肩にフィットしていながらもルーミーなジャケットのアームホール、長年履き込んだと見られるブーツなど、きらびやかなドレスアップスーツの上品さとは異なりますが、その独特の雰囲気はとても魅力的に映ります。





ハットやスカーフなどの小物の使い方もお洒落。Aラインが意識されたシルエットが多いのも印象的ですが、下の広告職人が来ているワークジャケットのボックスシルエットもかっこいい。これも帽子がいい味を出しています。



基本的にこういったシンプルで控えめな装いは、時代を問わない普遍性があります。もし時計を合わせるとしたら、クラシックなスタイルとエイジングによって味わいの増したアンティーク時計が、近い存在感があるかもしれません。本当は懐中時計が最も正統なスタイルだと思いますが、現代のストリートにはちょっとトゥーマッチな場合も。その時はやっぱり腕時計がちょうどいいですね。懐中時計を合わせるなら、フォブチェーンにもこだわって。



| advintage | 17:53 | - | - |

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